突発性難聴の新しい治療法

ひょっとしたら、ビッグニュースかも!?

突発性難聴に対する新規治療法の有効性を報告

京都大学中川隆之 医学部附属病院耳鼻咽喉科講師らのグループの成果報告です。

内耳にインスリン様細胞増殖因子1(IGF1)を直接徐放する治療法の有効性と安全性が明らかとなりました。
↑とのこと。

今までの治療で治らなかった方でも、改善される可能性が出たと言うことです。
しかも安全性も確認ってところが素晴らしいですね。

上記ページにある折れ線グラフ、縦軸は聴力検査の閾値、要はどのくらい大きさの音になったら、「音が聞こえる」と認識できるのか、って言う数字。下に行くほど、小さい音でも聞こえるって言うことね。
横軸は時間軸(治療してからの週数)になります。

青色の線ゼラチンハイドロゲルによるIGF1の内耳局所投与(今回発表された新規治療法)した際の数字。
赤色の線は、既存のステロイド投与の場合。

赤色よりも青色の方が下にある、つまりIGF1を投与した方が、今までの治療法であるステロイドよりも小さな音を感じ取れるようになった、と言うことです。

また、鼓膜穿孔は全く認めらなかったとのこと、つまり患者に何らかの危害が加わることはなかったと言う素晴らしい結果も得られたそうです。

A randomized controlled clinical trial of topical insulin-like growth factor-1 therapy for sudden deafness refractory to systemic corticosteroid treatment
BMC Medicine と言う雑誌で読むことができます...英語ですけど...

論文そのものをPDFでダウンロードすることが可能ですよ!