抗がん剤が難聴のリスクを上げる?

10月7日の聴力検査 突発性難聴(2014年)
これが入院の決定打

私、こう見えても(って、どー見えてもだよ!?)研究畑を歩んできたので、論文検索・特許検索って、よくやるんですよね。

論文をいろいろ探していて、偶然見つけた記事。

治療薬による難聴の発生リスクに関連する遺伝子多様体

シスプラチンって言う抗がん剤があるのですが、これは、小児脳腫瘍を含む数多くの癌の治療に広く用いられているそうです。このシスプラチンガンの治療には非常に有効な治療薬なのですが、特に子どもの患者に耳毒性(聴覚障害)を誘発することがあるそうです。

今回、Jun Yang さん達が、Nature Genetics に発表した論文は、シスプラチンによる治療を受けた脳腫瘍の子ども238人(内、145人に耳毒性が発生)を対象とした遺伝的関連解析を行った結果に関するものです。ACYP2遺伝子の多様体と耳毒性との間に強い関連が見つかった んだそうです!

耳毒性発生のリスクに関連するACYP2遺伝子の多様体を有する子どもは、全員耳毒性を起こした。
↑とのこと。

このACYP2って言う遺伝子が、何かキーになっていることは間違いなさそう

でも...
Yang たちは、このリスクに関連する多様体を持たない複数の子どもにおいても耳毒性が発生したことも見いだしている。
その理由は今のところ分かっていない。
↑とのこと。

結局、難聴ってのは、まだまだ謎だらけの病気ってことなんですね

原著のリンクは ↓こちら↓
Risk variant for treatment induced hearing loss


コメント

タイトルとURLをコピーしました