昨日、舛添要一さんが都知事辞職の意向を示しました。
都民(と言うか世間全般)からすると、「ようやくか...遅すぎやねん!」って感覚でしょうね。私もそう。
今回の舛添さんの対応を見ていて、自分は違法行為はしていないんだもん、悪いことしていないんだもん、なんで世間は自分のことを悪く言うんだろ?くらいの態度に見えましたよね。
彼を辞任に追い込んだのは言うまでもなく世論、世間の声です。
で、思ったのは、初期対応の重要性。
公用車の私的利用とか公私混同問題発覚から始まったワケですけど、最初に分かった時点でゴメンナサイしていれば、これだけ世間から叩かれることもなかったでしょうし、ひょっとしたら、辞めなくて済んだかも知れません。
違法かそうじゃないか、ソコじゃないんだって。違法じゃ無いから謝罪の必要なし、そんなワケないんだって。
謝るべきところはきちんと謝っておけば、世間の怒りも少しは収まった筈なのに、ここで火に油を注いでしまいましたよね。
当初のあの強気の発言、何度もニュースで流れていますけど、未だに見ると怒りがこみ上げてきますし、同時に、残念感たっぷりの会見と思わずにいられません。
同じ感じの印象を受けた方が過去に何人か。
・異物混入問題のマクドナルド
まず、謝罪会見には社長が出てこなかったし、その会見自体もタイミングが遅かったですよね。
そしてその後、中間決算発表の場で社長が「憤りを感じる」と、さもマクドナルドが被害者であるかのような発言。コレがまた消費者の怒りを増幅させてしまうワケです。
海外ではどうなのか知りませんが、日本市場においては、一国一城の主が出てきて、謝罪すべきは謝罪しないと、世間様は許してくれませんって。
で、その後のマクドナルドの低迷は言うまでもありませんよね。
・ベッキー
当初は世間も味方でしたけど、徐々に発言の嘘が露呈していくと、言うこと自体の信用性がなくなってしまいます。
もう最近の会見なんぞ、オオカミ少年(少女?)状態ですよ、何を言っても、本当なの??って感じてしまいます。よくぞまぁ、あそこまで堂々と笑顔で会見できたものだなー、とある意味関心の私です。
他にも、焼肉屋えびすを展開していた、フーズ・フォーラスの社長(当時)とか、STAP細胞の小保方晴子さんとか...
共通点は、自分は悪いことしていないもん、私は被害者だもん、と言う意思が見えてしまうこと。
皆さん「あの日」に戻って、やり直したいんじゃないですかね。
ん!?ひょっとしたら、未だに自分は被害者と思い込んで、世間に謝る必要などないって思い込んでいるかも...ねぇ。
対して初期対応で良い対応をしていたなと感じるのは...
・ペヤングのまるか食品さん
「ゴキブリ混入」で一昨年の12月から昨年6月初めまで販売を中止していました。復活後、飛ぶように売れたのは言うまでもありません。
爆売れの要因ですが、消費者が待ち望んでいたからと言うのはもちろんですが、それだけじゃないと思うんですね。問題発覚後、すぐに自主回収を決定、そして社長が小売店へお詫び行脚をして回ったと言う話。
販売中止の間は、社長は自ら工場に出向いて仕分けをしたりして社員を鼓舞し、社員の解雇も減給も行なわなかったらしいです。世間も社員も、納得の対応でしたよね。
・元ファンモンの加藤さん
しでかしたことは悪いことですけど...
「記事に書かれていることはすべて事実です」と報道内容を最初から素直に認めていました。
アンタッチャブル柴田さんの名前を出してお詫びしていましたし、報道陣の質問にもきちんと受け答えしていました。答えにくい質問にも一つ一つ丁寧に答えているように見えました。
「女性として魅力を感じた。僕から声を掛けたので、自分に責任の多くがある」など、自身の過ちを認めて謝罪していたところがベッキーと大きく違っていました。実際問題、加藤さんの不倫問題は炎上にまでは発展していませにょね。
同様に対応が良かったのは三遊亭円楽さん(もちろん、師匠もしでかしたことは問題ありですが)。
さてさて舛添さん。
ここまでみっともない対応をしてしまって、世間も敵に回してしまいましたから、今後の政治活動はしばらく困難なのではないでしょうか。
もうちょっと上手に立ち回っていればなぁ...と思わずにはいられません。ま、結果論ですが。
自分は正しい!だから自分のやりたいようにやる!!
↑これは信念じゃなくて、単なるワガママ。
世間様のために尽くす政治家、出てこないかなぁ...
とは言え、舛添さん、素晴らしい部分 もありましたよ。
厳しい第三者の目
きちんと精査してから
不適切だが違法性ではない
などなど...ひょっとしたら、今年の流行語大賞、受賞できるかもネ
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