自然気胸で再発の場合や、安静でも回復の兆しが感じられない、感じ取りにくい際には手術と言う選択肢になります。
近年では、胸腔鏡手術の技術が進歩したので、これが一般的です。よく聞かれる質問をQ&A形式で書いてみますね。
Q. 胸腔鏡手術ってどんな手術なの?
脇の下などに、3 mm ~ 2 cm ぐらいの孔を三ヶ所ほど開ける手術となります。穴の大きさや数は病状によりますが、このくらいの大きさ&数が標準的な手術のようです。
Q. では、開胸手術ってどんな手術?
脇の下などを 5 ~ 10 cm 程度切開し、肺を露出させてブラ(嚢胞)を切除する手術です。
Q. 手術は全身麻酔?それとも部分麻酔?
体質的に適応できないなど、よほどのことがない限り、基本的に全身麻酔で行います。
Q. どのくらいの時間がかかるの?
時間としては、麻酔をかける時間も含めて、1~2時間程度が標準的な時間です。
胸腔鏡手術よりも開胸手術の方が時間がかかる傾向にあります。
Q. 手術後痛みますか?
傷口の場所や大きさにもよります。私の場合は、なかったときとあったときと両方ありました。右自然気胸で開胸手術をした後、安静にしている分には問題なかったのですが、寝ている体勢から起き上がろうとすると、ズキッって痛みがありました。
Q. 手術前後は苦しいですか?
肺気胸を発症した際は息苦しさを感じる患者さんが多いようです。私はそれほど感じませんでした。
ただ私の場合、とにかく咳が止まらなかったのが辛かったです。
トロッカー(チューブ)を入れてからは、漏れている空気が外に抜けるので、咳も収まり、楽になりました。
手術した後も、息苦しさとかはありませんでした。
Q. 手術中って、どんな感じなんですか?
全身麻酔なので、な~んにも感じません。眠くなって、気づいたら終わっていた、って感じです。
麻酔にかかる時間を自分でカウントしてみたのですが(あくまで麻酔をかけられている本人の感覚ですが)6秒程度でした。カウント7は手術後でしたもの。
Q. ちなみにDr.Tさんの手術って、どんな感じでした?
学生時代に左自然気胸を発症した際、そしてその後に右自然気胸を発症した際、どちらも2時間程度だったと記憶しています。
このときに、再発防止のために肺を肋膜(胸膜)に癒着させる術法を行ったんですね。
その状態で左自然気胸を再発した際は、開胸手術で、かつ癒着した肺を少しずつ剥がしながらブラにたどり着かなくてはいけないので、正味、4時間ほどかかりました。
↑ Before&After は、こんな感じ
本人的には、周囲の状態はすっごい分かっていて、把握はできているものの、なんか麻酔が覚めきってなくて、会話するだけの気力と体力がないって感じでした。
他にも気になること、訊きたいことありましたら、ご遠慮なくご連絡ください。喜んで!?返答させて頂きます
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